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2022/08/26
音楽・菅野祐悟が語る!スタッフトーク付き上映会第4弾レポート

8月5日(金)より公開中の劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」の大ヒットを記念し、昨日8月25日(木)スタッフトーク付き上映会第4弾を開催いたしました!
スタッフトーク最後となる第4弾ではTVアニメ『Gのレコンギスタ』から音楽を担当する菅野祐悟氏が登壇。
進行はプロデューサーの仲 寿和氏が担当し、『G-レコ』制作秘話や今回でついに完結した本作への想いがこもった熱いクロストークを展開いたしました!
昨日の会場の様子をレポートにてお届けいたします!

 

▲左から仲 寿和(プロデューサー)、菅野祐悟(音楽)

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」の公開終了が近づく中、作品関係者が制作の舞台裏を語るスタッフトークイベントの第4弾が8月25日(木)に新宿ピカデリーにて開催された。
スタッフトークの最後を締めくくるのは、追加発表となった「音楽回」。ステージゲストが登壇する前に、8月3日のスタッフトークに登壇予定だったハセガワダイスケさんからのビデオメッセージがスクリーンに映し出された。
ハセガワさんは「この日に備えて、クリム・ニックのTシャツを用意させていただき、ギターを担いで、バッチリ歌わせていただく予定だったんですけれども、それが叶わず本当に残念でございました。1年のうちでその日は、一番元気でいなきゃいけないというときに元気でいられなくてですね。本当に悔しかったです」と参加出来なかった悔しい思いを語った。さらに、「今日はそのリベンジをさせていただけるということで、『カラーリング バイ G-レコ』をビデオレターにお乗せして、皆さんに元気をお届けさせていただければと思います」というメッセージに続き、アコースティックギターを演奏しながら『カラーリング バイ G-レコ』を歌い上げる姿を披露。

ハセガワさんからのビデオレターに続いて、『Gのレコンギスタ』のテレビシリーズ、劇場版で音楽を担当した菅野祐悟さん、そして司会進行の仲 寿和プロデューサーが登壇。
まずは、ハセガワさんの歌われた『カラーリング バイ G-レコ』という曲が生まれるきっかけについてからトークがスタート。
『カラーリング バイ G-レコ』の楽曲制作のきっかけについて菅野さんは「最初は富野(由悠季)監督から、テレビシリーズのエンディング曲である『Gの閃光』とまったく同じ歌詞でもう1曲作ってくれと言われまして。でも僕は、何とか新しい歌詞を書いていただきたくて。何度もやり取りをさせていただいて最後に監督が“そうだな。じゃあ、書くよ”と言ってもらって、出来上がったのが『カラーリング バイ G-レコ』です」と完成までの苦労を語る。
菅野さんと富野監督の間を取り持った仲さんは、「僕も歌詞の話を監督に持っていって、“いや、変えなくてもいけると思うんだよな”って言われた時にはどうしようかと思いましたね。なんとか、歌詞を書いてもらえるところまで行ってよかったなと。さすがだなと思いました」とプロデューサーとしても困惑したことと完成に至るまでを振り返った。
『カラーリング バイ G-レコ』の楽曲に関して、菅野さんは「『Gの閃光』をバージョンアップしてるというか、継承した音楽にしているつもりです。『G-レコ』が劇場版になってパワーアップして、メッセージ性も未来に向かうのに合わせて、新しいエネルギッシュな歌詞を監督が最終的に書いてくれたので、個人的にはいい仕事をできたなと思っています」と完成度の満足さを語ると、会場からは大きな拍手が。
仲さんも「僕もこの曲を聴いた時には“これは勝った!”と思いましたね。この曲が最後に流れたら、ここまでついてきてくれたお客さんはみんな“おおっ!”ってなってくれると思いました」と楽曲の完成度にはとても満足だったことを語った。


続いては、第3部から第5部の劇中で使用するために新たに書かれた楽曲についての話へ。スクリーンには菅野さんに音楽を発注する際に渡された、富野監督からの要望などをまとめたメモが映し出された。

富野監督による独特の言いまわしを踏まえて、音響監督の木村絵理子さんによって書かれたこのメモをもとに、新たに10曲が菅野さんに発注されたそうだ。
このメモを渡されたことに関して、菅野さんは「もともと、富野監督と仕事をする時は、地球人と話をしている気がしないというか(笑)。監督のメッセージから、どうやって意図を汲み取っていくのが重要なんです。監督が言われる表面的な言葉尻みたいことをそのままやると大変なことになってしまうので、メモは真意を汲み取るための道しるべになると思うんです」と富野メモに対する思いを語った。

次は、菅野さんの手掛けた楽曲について。「苦労した曲や気に入っている曲はありますか?」と聞かれると、「最後に『Gの閃光』のインストバージョンが映画の中でも流れるんですよね」と、お気に入りの楽曲について解説。「テレビシリーズからずっと皆さんには『Gの閃光』を聞いていただいてきたわけですが、『Gの閃光』という曲は、メロディとか、ハセガワ君の声も含めて、僕の中でも『G-レコ』の物語の思い出が詰まっている曲で。インストルメンタルにアレンジしてみると、それが劇中のシーンを盛り上げるのに意外と合うということがわかったので、これはなかなかいいものができたなと思っています」と、エンディングパートで流れる楽曲への思いを語った。「アレンジに関しても、ハセガワ君の歌はバンドっぽい感じなんですが、インストルメンタルはオーケストラにしているんです。これもなかなかいい感じになっていますね」と演奏の方向性によって、変化した楽曲としての仕上がりに対する満足感も付け加えた。
さらに、「今までの『G-レコ』以外の作品だと、僕は基本的にサウンドトラックを主にやっている作曲家なので、インストルメンタルのメインテーマみたいなところに僕の中では一番に重きが置かれていて。そのメロディがずっと記憶に残ってもらえるといいなと思って今まではやってきたんです。それが今回、歌が入ったエンディングの曲が、『G-レコ』を象徴するようなメロディになったというのが初めての経験だったので、こういうこともやり方としてもなかなか素敵だなと。いい勉強になりました。嬉しかったですね」と、『Gの閃光』という曲に対しての思いも語ってくれた。
また、それぞれの楽曲を作る際には、「『G-レコ』は宇宙戦争なんですが、監督は地球の争いとか、人種や組織、宗教、肌の色や性別などの問題を宇宙に置き換えて、表現されていると思うんです。監督の中で、それぞれの登場人物には、監督が思い描く出身国などがあって、そこに合う曲をいろんなテイストでつけているという感じがあります。それは、ジャズテイストだったり、アメリカの軍隊っぽいものだったり、民族音楽っぽいものだったりするわけですが。そういう感じで登場人物のキャラクター性をよりはっきりさせるような部分を音楽で演出する。そういう感じは結構やっていますね」と、音楽作りの中で、作中の世界観の広がりや多様性というものを意識しているとも語ってくれた。

続いては、音楽の話題から『G-レコ』の作品の完成に対する感想へ。改めて完成した第5部に対して菅野さんは、「なんか、すごく素敵に出来上がっていて、僕もスタッフの一員ではあるんですが、映像を作られている方たちは本当に大変な苦労の中で完成させたんだろうと思うと感慨深かったです」と感想を述べた。それに対して仲さんは「最近、アニメーション作りにはどんどん時間がかかるようになってきていて、スタッフの方からも“時間がない”、“もうちょっと時間が取れないか?”という話もあったんです。でも、監督ももう80歳なので、何かないとも限らない。だから元気なうちに完成させたいという思いで、みんな頑張って作ったところもあります。ちなみに、監督は今もとてもお元気ですからね」と、時間に追われる形で頑張った、作画に関わったスタッフたちの思いを代弁。

気になる富野監督の新作に関しては、「まだどうなるかわからない」と前置きした形で、「多分、また新作を作られるんじゃないですかね。今も頑張ってみてもらっています。進行状況を聞いたところ“まだまだ”みたいな感じの話もしているんですが、9月末くらいには何か企画のようなものを出せたらみたいなことも言っていたので」と仲さんが近況を語ると、会場からは再び大きな拍手が。

終わりの時間が近づく中で、改めて菅野さんが『G-レコ』という作品をどう見たのかについて感想が求められた。「いろんな思いを持ったキャラクターたちがたくさんいて、それがひとつのお話になっていると思うんですよ。いきなり見ると、人によっては聞き慣れない難しいワードが飛び交って、作品世界に入りづらかったりするところはあると思うんです。でもなぜ、監督がこれだけのキャラクターたちをひとつの物語に入れたのかと言えば、監督の伝えたいメッセージがあったからだと思います。それぞれ立場や文化の違う中で、自分たちが正義だと信じて生きている人がいて、そうした世界が広がっている。1つの作品にあれだけの要素を詰め込んだのは、ひとりのヒーローだけの世界ではなく、いろんな社会があって、いろんな人たちが生きている世界を構築する必要があったからだと思うんです。もしかしたら、『G-レコ』に登場するキャラクターひとりひとりを主役にした複数の映画があったら、そっちの方がきっと見やすく、お話はわかりやすいと思うけど、あえてそうはしていないんだと。誰もが正義で、誰もが悪になる可能性があるし、それがこの世界なんだよということ。それが、監督のメッセージなのかなということを感じることができました」。菅野さんが捉えた『G-レコ』という作品の感想が熱く語られたところでスタッフトークは終了の時間に。

最後は、登壇したふたりから、改めて来場者に向けてメッセージが贈られた。
仲さんは「『G-レコ』の公開がほぼほぼ終了ということで、ここまで皆さん、お付き合いいただきありがとうございました。長きにわたって支えていただけたからこそ、これまで上映してこれたのだと思います。『G-レコ』はこれで一旦閉じるということになりますが、監督の新しい作品だったり、うちの会社(バンダイナムコフィルムワークス)の新しい作品だったり、菅野さんの参加される新しい作品などもありますので、引き続き応援していただけるとありがたいです。今日はありがとうございました」とご挨拶。
菅野さんは「改めて、本日はご来場ありがとうございます。監督はまだ元気で、次の作品も作ると思いますし、僕もいろんな作品でこれからも頑張って、皆さんに良い音楽を届けられるようにしていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」と語り、スタッフトークイベントは幕を閉じた。

2019年11月に公開された劇場版『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」から3年にわたった劇場版『G-レコ』全5部作に関する劇場でのイベントに関しても、一旦これで終了を迎えることになった。


【イベント名】

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」スタッフトーク付き上映会 音楽回
【開催日】2022年8月25日(木) 20:20~20:50
【場所】新宿ピカデリー シアター3
【登壇者】菅野祐悟(音楽)、仲 寿和(プロデューサー)

2022/08/17
劇場版『Gのレコンギスタ』スタッフトーク追加開催決定!

劇場版『Gのレコンギスタ』第4部&第5部の大ヒットを記念して、スタッフトーク付き上映会の追加開催が決定しました!

8月25日(木)の第5部上映終了後に、音楽を担当する菅野祐悟さんが登壇します!
第4部のエンディングテーマ「カラーリング バイ G-レコ」ほか、劇場版のために描き下ろした楽曲について富野由悠季監督とのエピソードも踏まえて語っていただきます!


■劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」スタッフトーク付上映会 音楽回
開催日:2022年8月25日(木)18:30の回上映終了後
場所:新宿ピカデリー
登壇者[予定]:菅野祐悟(音楽)

【鑑賞料金】
劇場版『Gのレコンギスタ V』「死線を越えて」料金
※前売鑑賞券(ムビチケ)使用可能。
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。

【座席チケット販売方法】
劇場オンラインチケット販売、および劇場窓口にて販売致します。
●劇場オンライン販売:上映日の3日前17:00~
※全席指定
※SMT Members 会員/非会員 共通

●劇場窓口販売:上映日の2日前の劇場オープン時より
※残席がある場合のみ

※新型コロナウィルス感染予防について
お客様の健康と安全を考慮し各上映劇場にて新型コロナウィルス感染予防対策を実施しております。ご来場頂くお客様におかれましては公式HP および上映劇場HP 記載の感染予防対策をご確認いただき、何卒ご理解の上、ご協力をお願い申し上げます。

2022/08/13
富野総監督が次世代にエールを託す!劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』公開記念舞台挨拶レポート

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」の公開記念舞台挨拶が本日、新宿ピカデリーにて実施されました!
舞台挨拶には主演の石井マーク(ベルリ・ゼナム役)をはじめ、嶋村 侑(アイーダ・スルガン役)、寿 美菜子(ノレド・ナグ役)、佐藤拓也(マスク役)に加え、総監督の富野由悠季が登壇し、第5部の魅力やTVアニメ放送から数えて約8年経つ『G-レコ』の思い出を披露!

会場の様子をレポートにてお届けいたします!


▲左から富野由悠季総監督、寿美菜子、石井マーク、嶋村侑、佐藤拓也

 

 富野由悠季総監督最新作にして、全5部作の最後を締めくくる『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」の公開記念舞台挨拶が8月13日、新宿ピカデリーにて開催された。
 舞台挨拶には、富野由悠季総監督、ベルリ・ゼナム役の石井マークさん、アイーダ・スルガン役の嶋村 侑さん、ノレド・ナグ役の寿 美菜子さん、マスクことルイン・リー役の佐藤拓也さんが登壇。台風が近づくあいにくの天気のもとでの舞台挨拶となってしまったことから、登壇者からは冒頭の挨拶で、ファンを気遣う言葉がかけられた。佐藤さんは、劇中の設定である“レコンギスタ=地球帰還計画”にかけて「映画が見終わりましたら、無事にご自宅にレコンギスタしていただければと」と語ると、富野監督も「レコンギスタというのは始まりです。それはどういうことかと言うと、これを見てくれた皆さん方の記憶は、これから50年間残るということの始まりです」と挨拶し、トークはスタート。

 まず登壇者全員に、ついに最終章となる『G-レコ』第5部の舞台挨拶に立った感想が求められた。
最初に石井さんが「こうして皆さんに最後まで『G-レコ』を観ていただけたことは本当に嬉しいです。作品を通して伝えられるものが『G-レコ』にはあると思っているので、皆さんが今まで持っていなかった意識や考え方を作品から知っていくと、これから先の自分の生き方が変わったりするんじゃないかと思いますし、僕もその中の一人です」と感想を述べ、嶋村さんにバトンタッチ。
 すると、すでに少し感極まっている嶋村さんから「もう泣きそう」との言葉が。その感情を抑えて「テレビシリーズがあって、劇場版までやって、本筋は同じ作品ではあるんですが、私たちも成長しているし、世界もいろいろ変わっていて、作品の感じ方がいつも違うんです。同じ作品だけど、8年前に感じたことと今感じていることの違いで新たな発見がある。監督は“50年残る”と仰っていましたけど、この10年近い間だけでも、それは証明されていると思います。今日は『G-レコ』の最後の舞台挨拶ではあるんですが、これからもずっと皆さんに愛していただける作品が出来たんだと思うと、嬉しい気持ちで一杯です」と語った。
 続いて寿さんは、「先ほど侑さんが仰っていた通り、私たちも8年ほど作品に関わらせていただいて、監督やスタッフの皆さんはもっと長いこと積み上げてきた道のりがあって、そして今日がある。また、さらにここから始まってその先があると思うと、『G-レコ』って本当に偉大だなって思うので、また観ていただきたいですし、いろんな感じ方、いろんな感想をみんなでシェアして、『G-レコ』を膨らませていただけると嬉しいなと思います」と、その先を見据えた思いを語ってくれた。
 佐藤さんは「足かけ10年近く、ひとつの作品にこんなに関わらせていただくこと、これだけ移り変わりの早いエンターテインメント業界の中で、演じる我々もひとつの作品、ひとつのキャラクターに寄り添わせていただくことって、そう多くはないと思うんです。ですので、こういった作品に関わらせていただくことは本当に役者冥利に尽きます。また、劇場にかかる作品は、いろんなメディアの情報や評判などがありながらも、直接ご覧いただいた皆さんのそれぞれの感想や口コミで広がっていくのだなと、生きている人たちの力のようなものも感じることができて、本当に大きな仕事をさせていただいて幸せな気持ちで一杯です」と長く作品に関わった感慨を語った。
 富野監督は「僕にとっては、“ガンダム離れ”をしなければならないという絶対的な条件があって、それを乗り越えるためにはどうするか考えて立てた企画でした。当初の段階では、『G-レコ』という作品は袋叩きにあっています。それは皆さんもご存知の通りです。でも、その一方でそんなことをご存知ない新しい世代の人が入ってきている。劇場版を取りまとめるにあたって、袋叩きに合いながらもやる気になったのは、若い人たちのおかげです。おそらく、4、50人の人たちなんですが、彼らが背中を押してくれたからであり、それはやはり、観客が作品を完成させてくれているんだよ、ということなんです。新しい世代のファンが現れているということを本当に実感できたことで、僕の思い込みだけでなく作品を完成させてもいいという決断を下すことができた。そういう意味では、皆さんに感謝するということだけです。この作品が今後どのように評価されていくかわかりませんが、先ほど傲慢な言い方をした通り、50年くらいは保つだろう。そう思わせてくれたのもファンの方でした。そんな皆さんと出会えたことは本当に嬉しく思っています」と、ファンがあって、今作が完結まで辿り着くことができたという思いを、改めて熱く語ってくれた。

 続いては、キャスト陣に「富野監督や他のキャストの方々とのエピソードで、印象に残っているのは何か?」という質問が。
これに対して、最初に嶋村さんが挙手。「テレビ版の収録をしている頃に、監督から“赤ちゃんが泣いているというのが当たり前で、それを周りの人たちが受け入れているシーンを作りたい”という話を聞いたことがあって。実は、さっきの舞台挨拶で、小さな赤ちゃんを連れた方が劇場に来てくださっていて、途中で赤ちゃんが泣いてしまったのですが、周りの方がものすごく温かく見守っていて。その時に“あれ? もしかして、監督が作りたかったのはこういうシーンなの?”って。監督がしたかったことが、『G-レコ』が上映される観客席で起こっている? って思ったんです」と、ひとつ前の舞台挨拶で起こったエピソードを話してくれた。
 これに対し富野監督も「しっかり覚えています。宇宙に上がっていくクラウンの中で、隣で赤ちゃんが泣いていてもそこに座るおじさんが何の反応もしないという演出は、きちんと考えてやっています。『G-レコ』の物語では1000年位前に、人類はほとんど全滅するような経験をしていて、その結果この世界の人は全滅する恐怖を知っている。僕は神経質なので、隣で赤ちゃんが泣いていたら“黙らせろ”と言ってしまいたくなるのですが、今言ったような人類の歴史があったならば、おそらく僕のような男でも、泣いている赤ちゃんを見たら“次の世代が育っているんだな”という心が持てる。そういう設定にしているんです」と作品と演出に込めた思いを語った。
 その後、寿さんからは「オーディションの時に、ピンクの髪の毛の子だからって、可愛くなくていい。今のあなたの持っている声でトライして欲しい」と富野監督から言われたことが語られると、富野監督は「『G-レコ』の女性キャラクターは、メインキャラクターから裁縫をしているおばさんまで全部きちんと選んでいます。“可愛いければいい”というようなものは全部外しました。それは、男の目から見て女性全員が、男が好きなタイプの人間じゃないわけ。そういう女性がいてくれるから次から次へと世代が繋がっていったということを、『そろそろ男たちはわかれ!』と思っていたし、それが作品を通してわかるような物語にしたんです」と作品世界の人物の描き方のこだわりにつながる話を披露。
 佐藤さんは、テレビシリーズでの最終話でのエピソードとして「ルインが最後、ズタボロに負けた後になぜあんなに清々しくいられるのかを考えていたんですが、劇中でルインにマニィがスープをくれるんですよね。それと同じように、マニィ役の高垣彩陽ちゃんが僕に、スタジオの自販機で買ったコーンスープをくれて。その時に、あれだけ全力でやって負けてしまっても、今、隣にいる人が温かいものをくれる現実が何より幸せなことなんだな、と思ったら、あのラストが素敵だと思えたし、“隣にいる人の力って凄い”と思いました」と、収録時のエピソードも交えた思い出を語ってくれた。
 最後は石井さん。「作品に関わるきっかけになったのはやっぱりオーディションで。芝居をする以上、キャラクターのことを考えたり、こちらでキャラクター性をある程度決めてオーディションに挑むんですけど、準備万端整えて、監督の前で“どうだ!”とやってみたら“芝居をしなくていいから”って言われて。その時が一番ビックリしましたね。芝居をしなくていいというのは何だろう? と、本当に思ったんです。何が正解か判らないままオーディションに受かって、第1話の収録に行ったら監督から“腹から声を出せ!”と言われてパニックだったのを覚えてます。その後は、富野さんと演出の話はしていないのですが、ずっと見守ってもらっていた感じですね」と思い出を語ったあと、監督に対し「僕の印象はどうでしたか?」と質問。
 富野監督は「細かく説明しようとすると、演技論やキャラクター論になるのでやめます。ただ、“こういうのがベルリなんだろうな”という声質のマッチングの問題があって、この人はまだ素人なんだろうけど、これくらいまで発声できるとか、演技を組み立てることを覚えていくかもしれないというのは、何となく想像できたので最後までやってもらいました。ただ、途中で一度辞めさせようかと思った瞬間も、実はありました。それは僕の方の理由ではなくて、石井さんが勝手に辞めたがっていたという事件もありました」と石井さんとの関わりや思いを語った。
 石井さんは首を横に大きく振りながらも「自分の中で作品を通した中で思うところがあって。一時期ものすごくネガティブになってしまっていて、“自分には務まらないんじゃないか”とか、“これ以上自分はもう何もできないんじゃないか”と思ったこともありました。それで、一時期現場に行くのが怖かったんですよね。でも、キャストの皆さんに応援していただいて、何がきっかけという感じではないんですが、ガラっと自分の中で何かが切り替わって。それが劇場版第3部くらいに、手探りながら自分の中で“変わったな”という自覚があったんです」と、途中でベルリ役を挫折しかけていた、当時の気持ちを振り返った。それに対して富野監督は「彼がそのような感性を持っているという期待をしていたから、迂闊に辞めさせるのを止めました。そして、やっぱりやらせてみるという決断に踏み切ることも、こちらの仕事としてあったのは事実ですね」と、石井さんの悩みに向き合った富野監督の思いも改めて語られた。

 最後は富野監督へ「制作作業が終わり、時間が出来たなかでやってみたいことはありますか?」という質問が。それに対して富野監督は自身の足腰が弱ってしまったので無理だとしながらも「世界一周旅行です」と答えた。
 「最後のシーンの舞台になっているアマゾンの上流とギアナ高地は、行かなければいけないと思いながら行くことができなかった。だから、本当の空気感を知らないで作ってしまったという意味で、作品に“穴”が空いてしまっているはずなんです。その部分が本当に悔しい。物を作りたいという人間は、やっぱり世界一周旅行をくらいしておかなければいけないという反省があります。僕はもうできなくなっていますが、これから皆さん方は、まだ身体が使えるうちに世界旅行をしてください。それは、あなたの人生の上で損はしません。人というのは日本列島から見るだけではない、さまざまな形があるので、そういうものから出てくる物語はまだまだいっぱいあると思います。だから皆さんには、そういう経験をしていただけるとありがたいです」と、監督のやりたいことへの質問は、最終的には会場にいるファンへの強いメッセージとなった。

 ここで、盛り上がった舞台挨拶も時間となり、最後に代表して富野監督から挨拶が行われた。
「本当にこんな天気になってしまって申し訳ないです。晴れ男を自認しているんですが、台風を除けることはできませんでした。これ以後は、先ほども言った通りです。皆さん方の中から、次の新しい時代を拓くような作品を作るなり、そういう仕事をなさっていただけることを期待します。そのためには『Gのレコンギスタ』という作品が、おそらく無駄ではなかったんじゃないかと思える自惚れもあります。その自惚れもあるからこそ、今日こういうところに恥ずかしげもなく立っております。今後は、もう皆様方の時代ですので、皆様方の次の新しい時代を切り拓くような活躍に期待いたします。本日はご来場いただきまして、ありがとうございます」
 富野監督が次の時代に期待をかける熱いメッセージがファンに語られる形で、舞台挨拶は幕を閉じた。


【イベント名】
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」公開記念舞台挨拶
【開催日】2022年8月13日(土) 12:05-12:35
【場所】新宿ピカデリー シアター1
【登壇者】石井マーク(ベルリ・ゼナム役)、嶋村 侑(アイーダ・スルガン役)、寿 美菜子(ノレド・ナグ役)、
佐藤拓也(マスク役)、富野由悠季総監督
MC:綾見優希

2022/08/11
演出・吉沢俊一氏が語る!スタッフトーク付き上映会第3弾レポート

大好評ロードショー中の劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」の大ヒットを記念して、昨日8月10日(水)にスタッフトーク付き上映会第3弾を開催いたしました!
今回はTVシリーズから『G-レコ』に参加し、劇場版でも演出を担当した吉沢俊一氏が登壇。進行は制作デスクの大橋圭一氏が担当し、『G-レコ』の知られざる制作秘話について熱いクロストークを展開!

昨日の会場の様子をレポートにてお届けいたします!
※レポート内容には本編『Ⅳ』『V』のネタバレも若干含みますので、お気をつけ下さい。


▲左から大橋圭一(制作デスク)、吉沢俊一(演出)

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」と『Gのレコンギスタ V』「死線を越えて」が大好評公開中のなか、作品関係者が舞台裏を語るスタッフトークイベントの第3弾が8月10日(水)に新宿ピカデリーにて開催された。

今回は「演出回」ということで、『Gのレコンギスタ』のテレビシリーズ、そして劇場版でも演出を担当した吉沢俊一さんが登壇。今回の司会進行は仲寿和プロデューサーに代わり、制作デスクの大橋圭一さんが務めることが冒頭の挨拶で語られ、トークがスタート。スタッフトークでは初の顔出しとなる大橋さんについて、吉沢さんから「お気づきの方がいらっしゃるかも知れませんが、第4部と第5部で、あるキャラは彼が顔面モデルを担当しています。ぜひ探してみてください」と紹介された。

「演出回」ということで吉沢さんが用意してきたネタは、第4部で起こった富野由悠季総監督による、驚きの決断について。「第5部に関しては、悩んでいる時間が無かったので、富野さんの想定通りの形でサクサクと作業が進みました。そのため今日ここで何の話をするか悩んだんですが、第4部では、実はスタッフがビックリするようなことがありまして。本日はそちらの話をメインにさせていただければと思います」と吉沢さんから今回のトークの主旨説明がなされると、画面には第4部のクライマックスに向けた重要な戦闘シークエンスである、G-セルフが絶対兵器フォトン・トルピードを使うシーンの絵コンテがスクリーンに映し出される。

フォトン・トルピードとは、G-セルフのパーフェクトバックパックに搭載された反物質を搭載した光子魚雷で、触れたものを一瞬で消滅させるという恐ろしい兵器。それが使用されるシーンの絵コンテが順番に映される中で、吉沢さんから説明が入る。
「途中で“×”(バツ印)が入っているカットがあるんですが、これが欠番シーンなんです。フォトン・トルピードのくだりは、本当はもっと沢山の人が死んでいたんですが、第4部を作っている中で欠番が出ました。富野監督の方で、絵コンテで想定していたところよりも削ってしまったカットがたくさんありまして。例えば、脱出してモビルスーツに乗っていない、戦う意志のないパイロットなんかも問答無用で命が奪われてしまうような、結構えぐい描写があったんです。その他にも、バララとクリムのチャンバラがあったりとか、いろいろ要素も入っていました」

解説と合わせて、画面にはいくつもの“×”が入った絵コンテが表示され、欠番シーンが多かったことがわかる。中には、カット単位では無く、ページまるごと削除される箇所があり、当初想定していた戦闘シーンがもっと長かったこと、また戦闘シーンが長くなってしまっているために大橋さんから富野監督に「削って欲しい」とお願いしたことなども語られた。
吉沢さんの説明によると「絵コンテの状態で撮影をし、並べてテレビ版の絵と繋げた仮映像を作ってみたところ、これはボリュームがエグすぎると。それでどんどん切っていったんです」と、戦闘シーンに関しては作画に入る前の段階での調整がなされたため、シーンの欠番だけで済んだとのこと。

続いて大幅な欠番が出たと紹介されたのは、ラ・グー総裁によってアイーダたちが案内されるビーナス・グロゥブの管制室のシーン。その時のことを吉沢さんは、「ここは、当初作ることが決定していて、作画や3Dに関してはある程度作業に入ってしまった後に切っているんです。タイミング的にはもうそろそろアフレコに入るか、というところで富野さんがいきなり“このシーンは切る”と言って切ってしまって。その時、編集室には編集マンの今井大介さんと僕と大橋君や笠井圭介アシスタントプロデューサーなどがいる中で、アニメーターが絵を描いているのに“このシーンは切る”、“このシーンはいらない”と言ってブワーっと切っちゃたんですよ。セリフから何からいじりまくって、みんな青ざめてしまった」と振り返っているなか、機材トラブルが発生してしまい画面を投影出来ない状況に。

機材復旧まで場繋ぎとして、大橋さんから制作中にあった富野監督とのやり取りが語られた。「アフレコや音響作業の時には、監督を車でお連れするんですが、その車内でラジオを聞いているわけです。ある時、“ラジオネーム、パプテマス・シロッコさんからのお便りです”と名前が出て、普通に嫁がどうした……というような内容が紹介されて。“監督、今パプテマス・シロッコって言いましたよ。50歳らしいです”みたいな話をしたら、“そうか、パプテマス・シロッコは50歳か……”って年齢のところを気にされて。“でも、全年齢に響いているようですよ”と言うと嬉しそうにしていましたね」と、富野監督のちょっと愛らしい様子が語られ、そこに吉沢さんも反応。スタジオで富野監督の隣の机に置いてあったコメディ漫画「アラサーOLハマーン様」(月刊ガンダムエースで連載中)の単行本を富野監督が気にして、「あの漫画は一体何なんだ?」と語った話や監督がお気に入りの女優“マリリン・モンロー”の発音にこだわる様子など、さまざまなことに興味を持つ富野監督の一面が披露された。

富野監督のプチエピソードが披露されるなかで、トラブルから復旧し再びトークへ。
スクリーンには、ビーナス・グロゥブの巨大なモデルをみんなで見上げるシーンの絵コンテが映し出される。「劇中でラ・グー総裁がアイーダたちにビーナス・グロゥブの内部を見せるというシーンだったんですが、ここもかなりの部分を切っているんです」と、吉沢さんの説明の後にはどんどんと欠番となった絵コンテが投影される。続いて吉沢さんは「富野さんの作品で、これだけ顔のアップが続くというのはかなり珍しいことで、ここが余程大事なシーンだということがわかるんです。ディスプレイデザインの青木隆さん(スタッフトーク第1弾に登壇)にCGのモニターを“気合いを入れてお願いします”と頼みました」という。また、ラ・グーが“このようなエネルギーの塊にする計画なのです”と語っていることから、「もしかしたらラ・グーは金星の近くで人工太陽みたいなものを作ろうとしていたのではないか」とスタッフ間では考察されていたことなど当時の制作時の様子も語られた。

 

クレッセント・シップにある永久エネルギーの話や、作品のテーマとも言えるエネルギー問題について語る場面など、重要だと思われるシーンが本編では全面的に削られたことについて、吉沢さんは「これは、結構大事なシーンのはずなんですが、みんな切っちゃったんです。これには僕らもかなりビビリましたね。すでに手を動かしているアニメーターや3Dの方に何て言おうと。でも、いたずらに切っているわけではないんです」と振り返る。
「アイーダとケルベスの間にも何かあったのかと思わせる部分も含めて、こんなに大事なシーンを何で切ってしまったのかと考えたんです。おそらく、この欠番したシーンが入ることによって、作品が説教臭くなりすぎて、話のテンポが落ちると判断したんだと思うんです。すでに作業が進んで、作品のテーマの根幹に触れてそれが見え隠れするところも、作品のテンポという全体を救うためにあえて切ってしまうという。この作り手としての監督の姿勢に、僕は本当にビックリしました。1カット、2カットの見せ場のためだけじゃなく、全部通しての映像にしたときに、どういう印象を残すかを考えて、そのために全部必要ないと判断して切ってしまうということですね」と、大きく作業の手が入る中での多数の欠番シーンが生まれた、前代未聞の富野監督の決断に関しての素直な感想を語った。

そして、このカットされたシーンの途中まで作られた素材などを交えた映像を、来場したファンのためだけに特別に公開。実際の完成映像と比較する形でスクリーンに投影された。この映像は、普段は一般には見せることがないもので、アフレコ直前だったためにアフレコの際にセリフが入るタイミングなどが指示された「セリフボールド」が入った映像となっていた。

映像に合わせた解説を入れる際には、大橋さんは「カットしたシーンはテレビシリーズには無かったところで、追加するというのは必要だから入れたところですから、そこを切ってしまうんですよね」と感心とも驚きともいえる感想が語られると、吉沢さんも「その英断ができるっていうところが、やっぱりすごい人だなと。作品に対して、誰よりも客観的だからできるんですよね」と同じように驚きについての感想を語った。
その後本編で使われた完成版の映像が流され、大橋さんは「切ったことによってスイスイと流れていくんですよね。喋っているシーンを集中して観るのはつらいと思うんですけど、完成版の見やすさはテンポよく、どうみせようとしたか、という苦労の証かと思いますね」と仕上がりに対しての思いを語った。

さらに吉沢さんは「人類がまたやっていけるようなヒントだけはいろんなところで少しずつだして、未来に向けて何か準備ができるのか、できたのかという人間の叡智の部分をラ・グーを通して描いておきながら、後半はそのエネルギーを奪い合うためにものすごく醜い殺し合いをしているという、“対”になっているところが非常に印象的で、シーンを切ったことでうまくそっちに繋がっているなというように思うんですよね。それがとても見事だなと思いつつも、そのために自分の温めたアイデアも思い切って削ることができるというのが、本当に凄いですね」と、富野監督の欠番シーンを決めていった行動を改めて讃える言葉を述べた。

時間が差し迫る中、次の話題に。スクリーンには第5部のエンドロールの背景に流れていた映像が映し出される。
「この絵が何の絵なのかは私からは言えないし、どこかのタイミングで監督が言うのであればその時に任せたいです」と大橋さんが語る謎の絵は、美術監督の岡田有章さんが描いたもので、オーダーでは油絵だったが時間が無かったためアクリル絵の具でキャンパスに描かれたもの。それを写真で撮影し、吉沢さんがカメラワークをつけてテロップの背景用の映像にしたという。


吉沢さんはラストの謎の絵については、「SF作品を見ていたのに、最後にこの絵が出たらみんな驚くかなと思っていたんですが、結構自然に見られてしまったのかなと思います。ドラマと映像の流れがマッチして、成功して、みなさんに心地良く見てもらえるような。そういうものになっているから、スッっと見ることができてしまったのだと思うんです」と語った。
エンドロールに関しては、ただの黒バックではなく、もう少し見ている人を楽しませたいという監督の思いから、『G-レコ』では毎回何かしらの映像が入れられてきたという理由が語られた。
また、エンドロールに関しては、毎回監督に怒られるのは恒例だそうで、大橋さんは「エンドクレジットは、ただ流すだけじゃなく、文字の大きさやスピード、タイミングのすべてに、すごく気を使えと監督は言っています」とそのこだわりを語る。しかし、作業の流れとしては、納品の一歩手前くらいで行うため、テロップをいじるのは難しいのだが、そこで手を抜かないようにと富野監督は怒るそうだ。大橋さんによると「テーブルをバンバン叩いて怒るんだけど、叩いている手が折れるんじゃないかというくらい叩くので、怒られてるこっちが心配しちゃうほどの勢いで怒ってます」と、富野監督がどれくらいの勢いで怒っているのか、その様子を語った。「でも、人の名前が並んでいるので、そういうところにちゃんと気を使わないとダメだということなんです」と、エンドクレジットへの監督の強い思いについて語ったところで、残念ながらトークも終了に時間に。

「今日はちょっと拙い話をしてしまいましたけれど、楽しんでいただけたでしょうか? ファンの皆さんがいらっしゃるから、こうして5本目まで公開に辿り着けた思っております。本日はありがとうございました。監督はいつも取材の時に“『G-レコ』は50年残る作品だ”ということを言われているわけですが、“50年残る”ということで、パッケージや配信などでまた見る機会があると思いますので、これからも末長く楽しんでいただけたらと思います」(大橋)

「やっぱり皆さんの応援があってこそ、我々もここまでやってこられたというのは本当にあります。『G-レコ』をこれからも愛していただければと思っております。本日は本当にありがとうございました」(吉沢)

最後に、大橋さんと吉沢さんからの挨拶が行われ、「演出回」のスタッフトークは幕を閉じた。


【イベント名】
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」スタッフトーク付き上映会 演出回
【開催日】2022年8月10日(水) 20:35~21:05
【場所】新宿ピカデリー シアター3
【登壇者】吉沢俊一(演出)、大橋圭一(制作デスク)

2022/08/10
【劇場限定商品】上映劇場での販売状況について(8月23日更新)

【劇場限定商品】上映劇場での販売状況について(8月23日時点

上映劇場にて好評発売中の「富野由悠季の暗号 ~The secret lesson of TOMINO directing in G~」「劇場版『Gのレコンギスタ』オリジナルサウンドトラック」について、販売状況は下記の通りです。

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※座席指定券については『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」、『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」どちらのものでも購入可能となります。
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